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股関節疾患者の方へCONCEPT

股関節疾患について①

 今回は、「股関節症の要因要因や症状や動作への影響」について触れていきます。

股関節疾患の原因
 男性に比べて女性は、5倍以上変形性股関節症になりやすいと言われています。生まれつき股関節が外れている先天性股関節脱臼による後遺症や臼蓋形成不全による変形性股関節症になる方が多いです。他に、突発性大腿骨頭壊死症や関節リウマチや60歳以降では、転倒して大腿骨骨折やがんの骨転移などもあります。股関節に過度に負担のかかる重労働者、立ち仕事の多い店員、美容師、スポーツアスリート、インストラクターなど職業が要因になる他、肥満や腰痛など複数の要因が絡んで発症するケースもあります。

股関節の解剖
 股関節は、球関節と呼ばれ、まん丸なボール(大腿骨頭)とソケット(臼蓋)が軟骨を介して関節を作り、関節包に包まれています。股関節は、球関節のため、あらゆる方向に動くため、寛骨と大腿骨を離れないように多くの筋肉が関与し、関節包や靭帯により安定しています。レントゲン写真では、股関節の隙間は、関節軟骨があるため、約5㎜です。しかし、上記の要因で関節が変形してくると、次第に関節の隙間が狭くなります。
股関節を動かす主な筋肉
左股関節 3DCT
変形性股関節症の病気分類
 例えば、周囲の方で、2~3年前から足の爪が切りにくい、長時間歩くと足の付け根が痛くなる、仙腸関節のあたりが痛くなると訴えられたら、股関節専門の整形外科を受診するように勧めています。
そのような方が必ずおっしゃるのは、20年ぐらい前に一度、股関節に違和感があり、病院に行くとレントゲンに特に異常なく、しばらく休むと痛みが取れて、出産もスポーツも問題なかったと言われるケースが多いです。
実は、このケースを考察すると20年前の違和感が出た時が、前期の症状と思われます。その後、時々痛くなり、休むと治るという繰り返しの時期が、初期の症状と言えます。ゆっくりと時間をかけて、進行していきます。
そこから、痛みや違和感の出る頻度が増え、股関節の可動域が顕著に狭くなっていき進行期に入ります














※下記のフローチャートは、説明時によく使用させていただく資料です。
動作や姿勢への影響
 写真①は、歩くときの体幹の回旋がうまく取れていますが、股関節の変形が進行すると大腿骨・寛骨・仙骨・脊柱の骨の動きが乱れ、体幹の回旋が減少し、効率の悪い歩行になる傾向があります。
 写真②は、大腿骨が屈曲した場合、寛骨の動きを示していますが、同様に、股関節の変形が進行すると、寛骨のローテーションが乱れ、大腿骨と寛骨が一緒に持ちあがるような動作になります。
 写真③は、右足の中臀筋が弱化しているために、体が左に倒れるのを防ぐために、代償として、上半身を少し右に傾けている様子です。
写真①
写真②
写真③
引用: 新よくわかる股関節の病気 長谷川幸治著 名古屋大学出版会
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