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骨盤と大腿骨の動き
-しゃがむ・立つ動作ー
しゃがむ時に、股関節と膝関節を曲げます。その際、座骨が開き、大腿骨は少し外旋するように動くと関節はスムーズに動いてくれます(写真②)。しゃがむ時に股関節を内旋すると、不自然な捻りが入り股関節を摩耗しやすくなります。女性は、しゃがむ際に、どうしてもスカートをはいている習慣が身についている為か、無意識に膝をインしているのかもしれません。最近は、女性もレギンスなどパンツルックが増えたもののしゃがむ時、座っている際に足元は開いているのに膝をインしている場面をよく目にします。
立つときは、股関節、膝関節が伸び座骨は閉じています(写真③)。逆に座骨を閉じたまましゃがむと膝がつま先より前に出て腰や股関節を痛めやすくなります。
変形性股関節症の方の多い症状として、股関節屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋と全可動域が狭くなります。それに伴い、特に中臀筋・梨状筋・内転筋・腸腰筋も硬くなります。屈曲時に可動域制限と痛みを避けることから、代償動作として屈曲を避け座骨を閉じたまましゃがんだり、逆に立っている時に座骨が開いて寛骨が内側に向き前傾となり、臀筋や骨盤底が常に緩んでいる姿勢も多いです。それは、大腿骨頭のかぶりを深くするための防衛反応とも言われています。どの部位であっても関節に変形が起こると、本来の骨の動きと逆の動きになってしまうことがあります。
-歩く動作ー
足が持ち上がる際に座骨は前に、ASIS(上前腸骨棘)は、後ろに車輪のように寛骨がローテーションするため、大腿骨も屈曲しやすく衝突を防ぎ脚が持ち上がりやすくなります(写真④)。逆に座骨を後ろに残したまま歩こうとすると寛骨が前に傾き、大腿骨の拳上も衝突しやすくなります(写真⑤)。しかし、疾患者にはこのように歩いている方が多いです。
また寛骨と大腿骨を一緒に上げるという誤った動きが習慣(写真⑥)になってしまう方も多いです、左右の寛骨のローテーションがスムーズにいかないため、仙骨と腸骨の関節(仙腸関節)に痛みや凝りを感じます。
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